新築の家に帰ると頭痛がする!シックハウス症候群の症状かも?

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新築の家やマンション、築年数の新しいアパートに引っ越してから頭痛に悩まされたり気分が悪くなることはないですか?

以前まではそのような症状はなかったのに、家をリフォームしてから吐き気や嘔吐、食欲不振など体の不調を感じていませんか?

不思議と体の不調を感じるのは家の中に居てるときだけ??

それはシックハウス症候群かもしれません。

あなたの住んでいる部屋の空気が汚染されている可能性があります。

シックハウス症候群とは?

新築の住宅、リフォームした住まい、また職場が新しいビルに引っ越したとたん、室内に入ると気分が悪くなる、だるい、のどが痛い、咳がでるなど体調不良を訴えることが問題になっています。

このような室内の空気汚染が関係した様々な健康への悪影響の症状を総称してシックハウス症候群と呼ばれています。

シックハウス症候群の症状

シックハウス症候群の症状は様々な症状があり、個人差も大きく、程度も人それぞれ違います。

WHO(世界保健機関)からシックハウス症候群の診断基準に次のようなものが出ています。

  1. 目、鼻、のどの刺激症状、粘膜の乾燥感
  2. 皮膚の紅、かゆみ
  3. 疲れやすさ、頭痛、精神的疲労、集中力の低下、めまい、吐き気
  4. 嗅覚、味覚の異常
  5. 過敏症の反応(分泌亢進など)

シックハウス症候群の症状は風邪などの症状に似ており、とても分かりにくいです。

また、年齢から更年期障害を疑い思い込み、シックハウス症候群に気づかないケースが多いです。

ただし、シックハウス症候群の症状の大きな特徴に、空気汚染された建物から出ると症状が緩和されることです。

もし、ある建物や室内に居てるときだけ、頭痛や吐き気、目の痛みの症状、疲労感や集中力・思考力の低下、イライラすると感じる場合は、シックハウス症候群の疑いがあります。

1つの症状だけでなく、複数の症状がでるケースが多くあります。

決して自己診断せずに、シックハウス対応の病院への受診して専門医に診てもらうことをおすすめします。

感覚器や皮膚にでる症状のまとめ

  • 【目】
    チカチカする、かゆみ、目が痛い、涙目、ドライアイ、かすみ(ピント調整障害)、疲れ目、充血、結膜炎、視力低下
  • 【鼻】
    鼻水、鼻づまり、鼻血、粘膜がチクチクする
  • 【口、のど】
    口の乾き、のどの痛み、味覚異常、気道の圧迫感
  • 【耳】
    耳鳴り、難聴、平衡感覚の異常(めまい)
  • 【皮膚】
    肌荒れ、乾燥、赤み、かゆみ、発疹(じんましん)、むくみ、皮膚炎

全身・自律神経にでる症状のまとめ

  • 【循環器系】
    動機、息切れ(呼吸困難)、不整脈、血圧の変化、胸部痛
  • 【消化器系】
    吐き気(嘔吐)、食欲不振、腹痛、下痢、便秘
  • 【神経障害】
    めまい、発汗異常、集中力低下、不安神経症、倦怠感、不眠、抑うつ、頭痛、けいれん、バイオリズムの変調、イライラ、疲労感、ほてり、眠気、ぜんそく
  • 【その他】
    発熱、さむけ、指先の震え、関節痛、月経異常

アレルギーの症状まで悪化!?

シックハウス症候群の症状がでる家というのは、アレルギーの出やすい環境です。

気密性が高く、換気が十分でない家の中というのは、アレルギー反応を起こす原因となるハウスダストがたまっている可能性が高いです。

部屋の中の空気が汚染されている環境では、当然せんぞくやアトピーの症状がひどくなる危険があります。

そのまま空気汚染を放置しておくと、アレルギーの症状が悪化するだけでなく、シックハウス症候群から化学物質過敏症へ悪化する可能性があります。

シックハウス症候群の症状が出る人と出ない人がいるのはなぜ?

同じ家の中や職場で働いているのに、シックハウス症候群の症状が出る人と出ない人がいます。

アレルギーや花粉症と同じで、化学物質に対する許容範囲が人によって違います。

同じ量の化学物質が体内に入ってきたとしても、症状を発症する人と発症しない人がいるのです。

また、抵抗力の違いも影響がある場合があります。

風邪をひきやすいのがあるように、抵抗力の低い小さい子供や高齢者は発症しやすい傾向があります。

成人している大人でも抵抗力が低い人や一時的に抵抗力が弱っていると発症するケースがあるようです。

シックハウス症候群と化学物質過敏症の違い?

シックハウス症候群と化学物質過敏症の症状はとてもよく似ていますが、シックハウス症候群はある建物の中にいるときだけ症状が出ます。

シックハウス症候群では、原因となる住宅を離れることで、のどの刺激・痛みや頭痛・集中力困難などといった症状が完全に消えてしまうことが、化学物質過敏症と異なる点です。

化学物質過敏症とは「かなり大量の化学物質を接触した後、または微量な化学物質に長期に接触した後で、非常に微量な化学物質に再接触した場合に出てくる不愉快な症状」と定義されています。

シックハウス症候群を発症しないためにはどうする?

シックハウス症候群の問題となっている代表的な化学物質は次のようなものがあります。

  • ホルムアルデヒド
  • トルエンなどの有機溶媒
  • アリや虫などの害虫駆除に使用する有機リン系殺虫剤(クロロピリフォス、スミチオン)

シックハウス症候群の症状が出ないようにするには、化学物質を含有している建材や家具を家の中に置かないようにすること。

部屋の換気を十分するなど化学物質が家の外に排出する対策をとることです。

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