今までに高反発マットレスを使った経験がなく、間違った使い方をしていませんか?
高反発マットレスを使うまでは、敷き布団もしくはコイルマットレスで寝ていた人がほとんどだと思います。
学生の時は寝具なんて気にしてなかったと思いますが、働きだしてから肩こりや腰痛に悩み始めると、「肩こりや腰痛から解放されたい」という想いから寝具を探しますよね。
そこで初めて高反発マットレスを知ることだと思います。
思い切って高反発マットレスを買ったものの「肩こりや腰痛に効果がない」と感じていませんか?
もしかすると「高反発マットレスの使い方が間違っている」かも知れません。
これから正しい高反発マットレスの使い方をご紹介しますのでこの機会に再確認してみてはいかがでしょうか?
また、これから高反発マットレスを購入しようと考えてる方には現在使っている寝具との組合せの参考にもなると思います。
高反発マットレスのやってはいけない使い方
高反発マットレスの特長には、
- 体圧分散に優れている
- 正しい寝姿勢で横になれる
- 寝返りが打ちやすい
といった特長が3つあります。
ただし、これらのメリットは高反発マットレスの上に直接寝ないと効果は感じにくいです。
それでは、効果が感じにくい間違った使い方を2つご紹介します。
1.高反発マットレスの上に敷き布団を敷くのはNG
高反発マットレスを購入するまで敷き布団を使っていた人に多い間違いが、高反発マットレスの上に敷き布団を重ねて寝る行為です。
この使い方は、高反発マットレスをクッション代わりに使っているようなものです。
煎餅のように薄くなった敷き布団だと底付き感がなくなり、体の痛みがなくなるかもしれませんが、本来の高反発マットレスの効用は残念ながら感じにくいです。
体の圧を受け止めるのが敷き布団になってしまい、高反発マットレスの効果は期待できません。
2.柔らかい寝具の上に高反発マットレスを敷くのもNG
ふかふかの敷き布団や柔らかいタイプのコイルマットレス(例えば、ポケットコイルマットレス)の上に高反発マットレスを敷いた場合、体圧分散や寝返りのしやすさといった効果は期待できません。
高反発マットレスの上に体を直接寝ているので一見正しい使い方のように思えますよね。
ですが、高反発マットレスの土台がしっかりしていないと反発力が弱くなりますので、土台がしっかりしていない使い方はよくありません。
また、高反発マットレスの土台に適した硬さの寝具であっても、土台になるマットレスがへたっていれば、その上に置かない方が良いですよね。
タイプ別高反発マットレスの正しい敷き方とは
高反発マットレスの厚さによって大きく2つのタイプがあります。
あなたのお使いの高反発マットレスがどちらのタイプになるのか見て、正しい使い方の参考にしてください。
敷き布団や厚めのマットレスの上に重ねるタイプ
マットレストッパーやオーバーレイマットレスと呼ばれる重ねて使う薄手のマットレスのことです。
マットレスの厚さが薄いので、1枚で使うことは推奨されていません。
今持っている寝具に重ねることで、手軽に高反発の機能を追加することができます。
お持ちの寝具を有効活用できるので、コストを抑えれることができます。
床や畳、ベッドフレームに置く1枚タイプ
寝具を重ねずに1枚で使うタイプのマットレスです。
厚さが約10cm以上のものが多く、別の寝具の上に重ねる使い方は間違っています。
厚さが物足りないと体重によっては底付き感を感じてしまい、高反発マットレスの下に何か敷いてしまっている人はいるかも知れませんが、本来の使い方としては正しくありません。
底付き感を感じる場合は、もう少し厚めの高反発マットレスを使うか、マットレスの硬さに問題があるのかもしれません。
高反発マットレスの機能としては、厚さと比例する傾向にあるので、より効果(肩こり・腰痛)を期待したいのであれば、厚みのあるマットレスがおすすめです。
ただし、厚みが増すと内部に使う材料や構造が複雑化して価格は高くなってしまいます。
手軽に高反発マットレスを使いたい人は、三つ折りの高反発マットレスがあり、女性の方でも片付けやすく人気があります。
高反発マットレスを長く使いたい!5つの長持ちさせる使い方
高反発マットレスを長持ちさせるコツは「湿気対策」です。
使っている高反発マットレスの素材がウレタンであれば、なおさら大事な対策になります。
ウレタンは湿気が苦手な素材であり、マットレスのヘタレの原因の1つです。
また、敷きっぱなしにした使い方をしているとカビが発生する可能性があるので注意してくださいね。
1.マットレスを立てる(湿気対策)
寝ている間にかいた汗の湿気は上から下へ落ちていきます。
マットレスを置いたままにしていると、マットレス内部の湿気の逃げ場がなく、湿気がこまったままになります。
マットレスを長く使う為にも、マットレス内部に入り込んだ湿気を逃がしてあげる必要があります。
湿気を逃がす方法として有効なのが、マットレスを立て掛けることです。
その場で立て掛けてもいいですが、ベストな方法は日の当たらない風通しの良い場所で陰干しします。
できるだけ毎日、もしく週1回でもいいので高反発マットレスを立て掛けて湿気対策をしましょう。
2.側地を洗う(汚れ対策)
ほとんどの高反発マットレスの側地は洗濯できます。
高反発マットレスはダイレクトに寝ているので、かいた汗などによって、高反発マットレスは汚れてします。
汚れを放置しておくと見た目が汚いだけでなく、ダニやカビの発生する原因にもなります。
定期的に布団用の掃除機をかけたり、洗濯して清潔にすることが、高反発マットレスを長持ちする使い方に繋がります。
汚れ予防にシーツをかけるのがおすすめです。
シーツ程度の薄さであれば高反発マットレスの機能は落ちませんので、シーツをかけて使えば高反発マットレスの汚れ予防になりますよね。
3.ベッドフレームやすのこの上置く(湿気対策)
フローリングに直接置くと、マットレス内部に落ちてきた湿気の逃げ道がなく、湿気がこもりやすくなります。
また、冬はマットレスとフローリングの間に結露が発生しやすく、高反発マットレスに良くありません。
マットレス内部の湿気の逃げ道を作る使い方として、脚付きのベッドフレームやすのこの上に高反発マットレスを置くことです。
高反発マットレス内部の湿気は上から下へ流れていきますので、高反発マットレスの下に隙間を作ることで自然と湿気を逃がすことができます。
脚付きのベッドフレームの上に高反発マットレスを置いても、ベッドフレームの下を収納代わりに使っていると、通気性が悪くなりますので気をつけてください。
高反発マットレスを立て掛けるのが湿気対策としてベストですが、高反発マットレスの下に空間を作り通気性の良い状態であれば、部屋の窓をあけて換気すると湿気対策として有効な使い方と言えます。
4.除湿シートの使い方(湿気対策)
住んでる場所や地域によっては、換気をしても寝室の湿度が高いことがあります。
今までに紹介した使い方だけでは、十分な湿気対策にならない時は除湿シートを敷くのが良いと思います。
除湿シートが湿気をしっかりと吸収してくれます。
除湿シートの使い方は、敷く順番で悩みませんか?
1枚で使う高反発マットレスと、他の寝具と重ねて使う高反発マットレスの敷く順番をそれぞれご説明します。
1枚タイプの使い方は、高反発マットレスの下に除湿シートを敷きます。
上から、高反発マットレス→除湿シートの順です。
重ねて使うタイプの使い方は、高反発マットレスと寝具の間に敷きます。
上から、高反発マットレス→除湿シート→寝具(敷き布団又はベッドマットレス)の順番となります。
5.ローテーションして使う(ヘタリ予防)
マットレスのローテーションとは、マットレスの上下の向きや表裏を入れ替えることを言います。
人は横になった時、腰のあたりが一番重く、腰をのせている場所に圧がマットレスにかかります。
同じ場所で寝ていると、高反発マットレスの腰のあたりがヘタリやすくなるので、ヘタリを予防する上でローテーションが大事です。
例えば、毎日同じ革靴を履くのではなく、1日おきに2足の革靴を交互に履き替えるだけで、1足当たりの革靴の寿命が伸び長持ちしますよね。
高反発マットレスも同じで休ませながら使うと長持ちします。
同じ場所に負荷がかからないようにローテーションする事で、高反発マットレスが良い状態で長く使い続けることができます。
まとめ
高反発マットレスの使い方をご紹介させて頂きましたがいかがでしたか?
間違った敷き方をしていたのであれば、正しい使い方に直してもらえると高反発マットレスの効果が期待できると思います。
高反発マットレスの正しい使い方は、
- 高反発マットレスにそのまま寝ること
- 柔らかい寝具の上に置かないこと
です。
高反発マットレスは決して安くはありませんので、良い状態のまま長持ちさせて使って欲しいと思います。
質の良い睡眠が取れるようにして、首痛・腰痛、心身の疲れから解放されたいですよね。
コメント