腰痛が悪化するマットレスの4つの原因と2つの対策とは

腰痛の女性 マットレス
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朝起きたら腰痛が悪化したり、腰痛持ちでないのに寝起きに腰が痛くなる経験はありませんか?

寝起きに腰が痛くなるのはマットレスやふとんに原因の可能性があります。

腰痛の原因が寝具であれば、自分の体に合ったマットレスに代えるだけで腰痛が改善します。

布団やマットレスが腰痛の原因となる理由をご紹介しますので、当てはまっていないかご確認して頂ければと思います。

腰が痛くなる根本的な原因とは

人の体で痛みを感じる場所は神経です。

神経のない場所では痛みを感じることはありません。

腰が痛いと感じるのは、腰回りの神経がある筋肉に異常があるからです。

筋肉の異常とは、凝っている、縮んでいる、硬いなどの状態を指し、一般的に筋肉が緊張していると言われます。

筋肉の緊張状態が続くと、血管や神経を圧迫し、それが原因で痛みや痺れの症状が出ます。

筋肉の緊張は、骨盤などの歪み・骨のズレなどでも起こります。

腰痛の約20%の原因は、椎間板ヘルニアや骨の異常と言われています。

心因性によるストレスが原因で腰が痛くなることがありますが、腰痛の多くは筋肉の緊張により神経が圧迫されるのが原因です。

腰への負担がかかる動作として、

  • 長時間のデスクワーク
  • 車の運転
  • 家事
  • 子育て
  • 中腰での作業

などがあります。

実はまっすぐ立っているより、イスに座ったり、中腰での姿勢の方が腰に負担がかかります。

スウェーデンの整形外科医であるNachemson氏が日常生活でどのくらい、腰に負担が掛かっているか調査した結果は次の通りです。まっすぐ立っているときの腰への圧力を100としています。

動作腰への圧力
イスにまっすぐ腰かけた状態140
イスに腰かけた状態での、前傾姿勢186
イスに腰かけて、前かがみで物を持った状態275
立った状態での、前傾姿勢150
仰向けで寝た状態25
横向きで寝た状態75

この結果から立っているよりも座っている状態の方が、腰への負担が大きいことがわかります。

立ち仕事の人よりも、ドライバーやデスクワークの人の方が、腰痛を訴えるケースが多いのは腰への負担が大きいからです。

日常生活で長時間座ったり、前傾姿勢が増えると、腰回りの筋肉に過度な負担が掛かると、筋肉の緊張状態が続き、疲労が原因で筋肉が硬くなります。

本来は寝ることで筋肉の負担を減らし、休ませる事で筋肉が柔らかくなり、腰痛の悩みから解放されます。

寝ても腰痛の悩みから解放されない、もしくは腰痛がひどくなるのであれば、マットレスや布団が合っていない可能性が高いです。

腰痛がひどくなるマットレスの4つの原因

自分の体に合っていないマットレスを使っていると、腰痛だけでなく、肩こりや背中、体の節々が痛くなります。

自分の体に合ってないというのは、マットレスの硬さが合っていないという事です。

マットレスの硬さが合うと、体を均等に持ち上げ、肩からお尻が一直線となり、歪みのない理想的な寝姿勢で寝ることができます。

理想的な寝姿勢は体圧分散が出来ており、胸や腰の負担が少なくなり、日中に疲労した筋肉を休ませることができます。

逆にマットレスの硬さが合っていないとどうなるのでしょうか?

あなたに合っていない間違ったマットレスで寝続けていると、睡眠の質を下げる「不要な寝返り」が増えるので注意が必要です。

もしも、「ちゃんと睡眠時間は取っているのに疲れが取れない」「朝起きると腰が痛くてなかなか布団から出れない」という経験があれば、それはマットレスの硬さが合っていない原因です。

硬すぎるマットレス

マットレスが硬すぎると、胸と腰に負担が掛かり、筋肉を休ませることが出来ません。

いつも同じ場所に負担が掛かり、接している部分が痛くなり、痛みから逃げる為に不要な寝返りが多くなります。

不必要に寝返りが多いと、眠りが浅く、疲れやだるさが残るのはマットレスが硬いのが原因です。

硬すぎるマットレスに多いのは体を面で支える構造のものです。

例えば、「ボンネルコイルマットレス」、「品質の悪い高反発マットレス」があげられます。

柔らかすぎるマットレス

マットレスが柔らかすぎると、反発力がなく、体を支えていないため、体が歪んだ状態になります。

横になった状態では、胸と腰に約80%の体重がかかります。

柔らかいマットレスの場合、腰が沈んでしまい、腰に圧がかかる為、腰や肩周辺は自然と力が入ってしまい緊張状態になります。

また、柔らかすぎると寝返りが打ちにくくなり、血行の流れが悪くなり、結果凝りの原因となり、腰痛を引き起こしてしまいます。

マットレスがへたっている

マットレスの硬さが原因だけでなく、マットレスがへたっていると自然な寝返りが打ちにくくなります。

疲労した筋肉を休め、質の良い睡眠をとるには、寝返りを妨げない寝具を選ぶことが大事です。

寝返りは深い眠りから浅い眠りに移行するときに行っていると考えられていますが、寝返りを打ちにくいと筋肉を余計に動かす必要があります。

購入時は問題がなかったマットレスでも、長年使っていると、だんだんとマットレスがへたり、マットレスの反発力も弱くなっくるので、寝返りはしにくくなってきます。

底つき感があるマットレス

底つき感とは、マットレスの上から床の硬さが伝わることです。

原因は、マットレスの厚みが薄くて、体を支えることが出来ていないからです。

底つき感があると、硬すぎるマットレスと同じように局部的に負担が掛かり、体が痛くなり、不必要な寝返りが増えてしまいます。

腰痛の原因となるマットレスを改善する2つの方法

マットレスの硬さが合わなかったり、マットレスのへたりが原因で腰痛が起きている時の対処方法をご紹介します。

1.マットレストッパーを使う

マットレストッパーとは今使っているマットレスの寝心地を改善したい時に使うサポート寝具です。

マットレストッパーの厚みは4㎝から9㎝ぐらいで、メーカーによってはオーバーレイマットレスと呼ばれています。

マットレストッパーを敷くことで、マットレスが硬すぎる、柔らかすぎる、へたってきたといぅた睡眠環境の改善が期待できます。

マットレストッパーの種類は、

  • 高反発タイプ
  • 低反発タイプ
  • 凹凸ウレタンタイプ

があります。

高反発タイプ

マットレスが柔らかすぎる、腰の沈み込みが腰痛の原因であれば、高反発タイプを使うことでマットレスの寝心地を改善出来ます。

高反発素材のマットレストッパーはたくさんのメーカーから販売されています。

反発力が強いので、寝返りがしやすく、硬めの寝心地が特徴です。

有名な商品は、エアウィーブやマニフレックスなどがあります。

低反発タイプ

マットレスが硬すぎるのが腰痛の原因であれば、低反発タイプがおすすめです。

低反発タイプは、体の曲線や体重に合わせて、体圧を分散しながら、体を優しく支えるのが特徴です。

テンピュールのマットレスが有名です。

凹凸ウレタンタイプ

表面が凹凸になっており、点で体を支えるタイプのマットレストッパーが販売されています。

点で体を支えることで、血流やリンパの流れを妨げることなく、体圧が分散され、正しい寝姿勢で眠れるのが特徴です。

高反発タイプ、低反発タイプに合わない人に凹凸タイプのマットレストッパーはおすすめです。

ムアツスリープスパのマットレストッパーの表面は、凹凸になっています。

2.腰痛マットレスに思い切って買い換える

一般的なマットレスの寿命は、8年~10年と言われています。

ただし、低品質なものや、へたりやすい素材のものだともっと短く、寿命が2、3年ほどのマットレスもあります。

寿命が過ぎてへたったマットレスにマットレストッパーで一時しのぎ出来たとしても、すぐに腰が痛くなる可能性が高いです。

とくに低品質なマットレスを使っていたならば、思い切って値は張りますが、腰痛マットレスに思い切って買い替えては如何でしょうか?

腰痛マットレスの多くは、体圧分散を実現し、正しい寝姿勢が保てるような工夫がされています。

寝ている間の腰痛の原因となる、血行や局所部への負担、寝返りのしやすさといった点において優れた機能性を持ったマットレスです。

その分、腰痛マットレスは高価格になりますが、マットレスの場合、値段に比例して機能がよくるなる傾向があり、腰痛への効果は期待が持てます。

まとめ

寝起きに腰が痛いのは辛いですよね。

寝起きに腰が痛くのるは、マットレスや布団といった寝具が主な原因です。

本来であれば、寝ることで日中に疲弊した筋肉を休め回復することで、痛みが出ることはありません。

ただし、筋肉を適切に休めることが出来なかったり、逆に寝ることで筋肉が疲労し、腰痛がひどくなるケースがあります。

その場合は、マットレスに原因がないか疑い、早急に対策を取ることをおすすめします。

マットレスを見直し、腰に優しい快適な睡眠環境を整えてもらいたいと思います。

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