マンションの2階以上に住んでいると階下から「足音がうるさい」と苦情を受けないように気をつけている人は多いと思います。
あなたは階下へ足音がしないように、ゆっくりと静かに気をつかいながら歩いていますよね。
足音だけでなく、夜遅くに帰ったときは、玄関ドアの開け閉めはなるべく音がしないようにゆっくりと開けて閉めしているかと思います。
室内では、テレビの音量を小さくしたり、音楽を聴く時はヘッドホンを使ったり、トイレのドアの開け閉めなど音をたてないようにたくさんの気を使っての生活。
そこまで気を使って生活していたのに、突然不動産管理会社から、「あなたの足音がうるさいと苦情がありましたので、今後注意してもらえませんか?」と連絡があると「びっくり!」しますよね。
最低限の生活音はどうしようもないとしても、「足音がうるさい」とまさか私が苦情を受けるなんて・・と思うと同時に、「これ以上どうすればいいんだろう・・」ってなりますよね。
マンションやアパートの構造や建材にもよりますが、意外と床からの足音や物音は思っている以上に響いたりするものです。
十分に足音や生活音は気につけているかと思いますが、もう一度あなたができる防音対策がないか確認してみてはいかがでしょうか?
足音がうるさい3つの原因
1.フローリングがうるさい
そもそもあなたの住んでいるマンションの床材はなんでしょうか?
おそらくフローリング材ではないでしょうか?
フローリング材の中でもマンションの床に使われている建材は一般的に合板タイプのものが多いです。
合板タイプのフローリング材は薄い板を何枚も重ねて圧縮して作られています。
そのため、フローリング材の中に空気がほとんど含まれておらず、音が伝わりやすい建材なのです。
無垢のフローリング材の場合、天然木をそのまま使いますので、空気をよく含んでおり、防音や断熱効果が高いです。
あなたの部屋のフローリングの床材が合板タイプのものだとどうしても音が伝わりやすいのです。
2.足音がうるさい歩き方とは
階下への足音を気にして、静かにそーっと歩いているつもりでも床に振動が起きるような歩き方になっていませんか?
歩くときに「かかと」から無意識に床に着地していませんか?
このかかと歩きは床や壁に響き、足音が階下へ伝わります。
音の伝わり方には「空気伝搬音」と「固体伝搬音」の2種類があります。
足音の場合、空気を伝わって音が届く空気伝搬音とは違います。
足音は固体伝搬音の分類に入り、かかとが床に着地した際の振動が、床や壁に伝わっていき、階下の天井から音が放出され音が伝わるのです。
子供の足音が階下へ聞こえるのは、子供は飛び跳ねたり、走ったりする振動が床から伝わり、階下への騒音になるのです。
体重が軽いのに子供の足音が聞こえるのは振動が原因なのです。
音を立てずにそーっと歩いても床に振動が起こるような歩き方をすると足音が階下へ聞こえます。
固体伝搬音の例として、水道の配管を流れる水の音をイメージすると分かりやすいのではないでしょうか?
配管や縦材に振動が伝わり音が届いていきます。
3.足音以外にも気をつけて
足音以外の生活音も気をつけたいですよね。
フローリングの上にイスを置いていると、イスを引いた音は階下へ響きます。
その他の家具についても模様替えなどで移動するときは気をつけたいです。
乳幼児の場合、食事中によくスプーンやホークなどを落とします。
フローリング材はよく響き、苦情の原因にもなります。
足音を静かにする2つの方法
1.足音対策にスリッパを履く
人の歩き方というのはなかなか直りません。
意識していつもと違う歩き方をして生活するのもストレスに感じるかと思います。
そこで手っ取り早い足音対策がスリッパを履くことです。
スリッパを履くことで、足裏と床の間にスリッパが緩衝材かわりになり、床への振動が軽減されます。
足音が響かないように歩かないといけないというプレッシャーからも解放されます。
ただし、スリッパを履いたからといって油断は禁物です。
スリッパを履いたとしても、飛び跳ねたり、走り回ったり、「ドスン、ドスン」と足音が響くようなことをすると足音を防ぐことはできません。
子供にスリッパを履かせたとしても、飛び跳ねる、走り回るという行動には注意しましょう。
スリッパの底が硬かったり、薄かった入りすると効果が少ないので気をつけてください。
また、新しいうちはスリッパの底も弾力性がありますが、長く使っているとスリッパの底が硬くなってきます。
そうなると同じように防音効果はなくなってきます。
2.子供の足音対策に防音マットを敷く
スリッパを履く習慣がなかったり、夏場の暑い時期にスリッパを履くのに抵抗がある人は多いのではないでしょうか?
とくに男性や子供はスリッパを履いてくれないことが多いです。
また、来客用のスリッパを用意する必要があり、来客時の対応には困ってしまいます。
自分一人だけ気をつければ大丈夫といかないですよね。
そういうときに便利なのが、フローリングの床の上に防音マットを敷くことです。
防音マットには、カーペットや絨毯(じゅうたん)やラグマットであったり、ジョイントマットやコルクマットがあります。
防音マットとして効果が期待できるのは厚みのあるジョイントマットやコルクマットがおすすめです。
厚みがあると音の振動が伝わりにくく、防音の効果が期待できます。
また、ジョイントマットやコルクマットに使用されているEVA樹脂はゴムのように弾力性・クッション性に優れており、足音を吸収してくれます。
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まとめ
一軒家とは違い、マンションやアパートなどの集合住宅で一番多いトラブルの原因は生活音などの騒音問題です。
もし、階下や隣人から騒音などのクレームを受けたら、素直に謝ると思います。
階下への音は軽減することができるので、出来ればできるだけ早く防音対策することをおすすめします。
そして、防音対策をしたら、もう一度謝罪に行き防音対策をしたことを伝えます。
床に防音マットを敷いたり、スリッパを履くようにしたなど、少しでも足音などが小さくなるように努力していることを伝えましょう。
それだけで相手に与える印象も良い方向に変わってくるかと思います。
隣人との生活時間などの違いにより直接謝りに行けない場合は、不動産管理会社を通して、足音を軽減する対策をしたことを伝えてもらいましょう。
忍者のように足音をたてずにそーっと歩いたり、過度に防音対策しすぎると日常生活にストレスを感じてしまいますが、最低限のマナーと心配りはしたいですよね。
ストレスフリーで快適な住環境になることを願います。