ホルムアルデヒドとはどんな物質?

木目の板 シックハウス
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インテリア用品の説明に表記されていることが多いホルムアルデヒド。

「何だか身体に悪そうな物質だな~」

ぐらいの認識ではないでしょうか?

化学工業の原料としてホルムアルデヒドは昔から大量に使われてきました。

尿素とホルムアルデヒドを原料とする接着剤の製造法の特許は1918年に取得されています。

尿素樹脂の接着剤は木材の接着に適しているので、合板やパーチクルボードに広く使われています。

パーチクルボードとは、木片を細かく砕いて接着剤で押し固めたボードです。

合板やパーチクルボードは、家具や台所のキャビネット、カウンタートップ、机や整理棚などで使用されています。

ホルムアルデヒドは接着剤や塗料、防腐剤などで広く使われていおり、身近な有害物質であります。

ホルムアルデヒドはシックハウス症候群の原因物質の一つにあげられています。

VOCとは何?

VOCは揮発性有機化合物(Volatile Organic Compound)の略称です。

Volatileは揮発性、Organic Compoundは有機物質、つまり炭素を含む化学物質を意味する英語で、炭素を含む化学物質で揮発性のものをまとめてVOCと呼んでいます。

VOCは塗料、印刷インキ、接着剤、洗浄剤、ガソリン、シンナーなどに含まれるトルエン、キシレン、酢酸エチルなどが代表的な物質です。

酸素を含むVOCには、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドなどのアルデヒド類やアセトンなどのケトン類を挙げることができます。

ホルムアルデヒドの特徴

ホルムアルデヒドは刺激臭のある無色の気体で、水によく溶ける性質があります。

接着剤や塗料の中には、独特な臭いがあるものがあります。

それが、ホルムアルデヒドの臭いです。

37%の水溶液はホルマリンと呼ばれ、殺菌・防腐剤として使用されています。

発がん性があり人体に影響を与える物質です。

ホルムアルデヒドの人体への影響とは

ホルムアルデヒドの刺激臭を感じる濃度は500~1,000ppbですが、臭いを感じる濃度以下でも長期にわたり吸い込んでいると化学物質過敏症を引き起こす可能性が指摘されています。

ホルムアルデヒドは家具や建築建材や内装材などから少しずつ気化して室内に拡散されています。

家具や建築建材に使われているホルムアルデヒドの量は人体に影響がない濃度まで薄められています。

先ほども言いましたが、ホルムアルデヒドを使われた家具や建築建材の家に長い間住み続けていると、影響を受ける人がいます。

影響を受けると、のどの刺激・痛みや頭痛・集中力困難などのシックハウス症候群の症状が出ます。

ホルムアルデヒドの表記方法

市販されている家具のカタログや本体に貼付しているラベルなどにFマーク(F☆☆☆☆など)の記号が表記されていることがあります。

Fマークとは建材から発生するホルムアルデヒドの放散量を示したものです。

測定結果によってホルムアルデヒドの放散量が少ないものからF☆☆☆☆からF☆のランクに分けることができます。

Fマークの表示は赤ちゃんや化学物質に弱い家族がいると家具の購入する際の目安にはなります。

ただし、次のような理由でFマークの表示だけでホルムアルデヒドの放散量を推し量ることは難しいです。

F☆☆☆☆ランク相当の放散濃度が低い材料を使っていても、その材料をたくさん使った家具であれば、その家具から多くのホルムアルデヒドが放散されます。

逆に放散濃度の高い材料を使っていても、使用する量が少ない家具の方が、ホルムアルデヒドの放散量が低くなる可能性があります。

まとめ

風に揺れるカーテン

ホルムアルデヒドの影響を受けないようにするためにどのような対策があるのでしょうか?

現実的には難しいでしょうが、ホルムアルデヒドの発生源を除去することが第一です。

ホルムアルデヒドの少ない建材や内装材を使って家を建てることができれば最適です。

家具やインテリアを購入するときは出来るだけホルムアルデヒドの拡散量が少ないものを選ぶことです。

しかし、現代社会においてホルムアルデヒドや有害な化学物質をゼロにすることは不可能です。

室内の空気汚染物質の濃度を下げる最も有効な対策が「換気」です。

室内空気中の汚染除去対策としての換気は、室内空気中の汚染質がガス状物質であろうとエアロゾルであろうと、どのような汚染物質か不明でも、確実にすべての汚染質を室外へ排除できます。

とくに、建材から出るVOC(揮発性有機化合物)のような複雑な特性をもった汚染物質の除去法としては、費用もかからず、実用性の高い対策といえます。

ホルムアルデヒドの含まれている塗料や接着剤を室内で使用するときは必ず換気をすることです。

冷暖房の効きが悪いからといって24時間換気システムを切る人がいますが、常時換気しておくことをおすすめします。

また、空気清浄機を汚染対策に使用する人もいます。

一般に、空気清浄機は煙草の煙やほこりなどのような粒子状物質の除去には効果がありますが、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレンといったようなガス状の汚染物質の除去には効果がみられないことが多いようです。

人生において、健康はすべての分母です。

家族の健康を守るためにも、適切な換気をすることが必要です。

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