畳ベッドの10つのメリットと5つのデメリットとは

畳ベッドのメリット・デメリット 和室ベッド
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畳ベッドは寝床が畳になった日本独自のベッドです。

今まで畳の上に布団を敷いて寝ていた人が安心できるベッド。

足腰が弱くなった田舎の両親にプレゼントされる方もおられます。

ただし、畳ベッドはあまり知られておらず、一般的なベッドと比較してどうなのか気になると思います。

床に布団を敷いた時の寝心地の違いなど、購入前に知っておきたい畳ベッドのメリットとデメリットをご紹介したいと思います。

畳ベッドとは

畳ベッドとは、フレームにコイルマットレスを置くのではなく、床板が畳になっているベッドです。

畳ベッドの使い方は、畳の上に布団を敷いて、朝起きたら布団を片付けます。

基本的には和室に布団を敷いて寝るのと同じスタイルです。

今まで布団で寝ていたが、毎日の布団の上げ下げや起き上がるのが大変になってきた高齢者の方におすすめのベッドです。

また、マットレスのやわらかさが苦手な腰痛持ちの人にも程よい硬さのある畳ベッドは魅力的なベッドだと思います。

畳ベッドのメリット10つ

畳ベッドのメリットは次の10つあります。

  1. ベッドなのに布団で寝れる
  2. 起き上がりやすい
  3. 布団の上げ下げが楽
  4. 収納付きであれば押入れが不要
  5. 小上がりとして使える
  6. い草の香りが心地よい
  7. 畳の調湿機能
  8. 畳は空気をキレイにしてくれる
  9. 床のほこりを吸い込みにくい
  10. 寒さが軽減する

1.ベッドなのに布団の上で寝れる

マットレスは柔らかすぎて苦手な人はいますよね。

腰痛持ちの人は柔らかすぎるマットレスが原因で腰痛が悪化することがあります。

その点、畳は程よい硬さと弾力性があるので、畳に布団を敷いて寝たい日本人は沢山おられます。

畳ベッドであれば、畳の上に布団を敷いているのと同じ寝心地で睡眠が取れます。

マットレスのように体が沈み込み過ぎず、背筋がスっと伸びた姿勢で気持ち良く眠れます。

2.起き上がりやすい

立ち上がりやすい

布団寝と比べてベッドの場合、朝が起き上がりやすいです。

床から起き上がるのは、膝や腰に痛みがあると大変辛いですよね。

ベッドの場合、腰をかけた状態からゆっくりと立ち上がることができます。

畳ベッドの中には手すりが付いたものがあります。

手すりがあるともっと楽に立ち上がれますよね。

3.布団の上げ下げが楽ちん

畳の上に布団を敷きっぱなしにすると、敷き布団が湿り、カビやダニの原因になります。

ですが、毎日床に敷いた布団を持ち上げるのは体に負担がかかり大変です。

床から高さのあるベッドだと体への負担が少ないので、布団の片付けがしやすいのがメリットですよね。。

4.収納付きであれば押し入れが不要

布団を収納する

布団を片付けるのに押し入れがないと不便に感じませんか?

最近の住宅は欧米化の影響もあり、押し入れのある家が少なくなっています。

クローゼットだと奥行きが狭かったり、棚がなく、布団が収納しにくいですよね。

布団を片付ける場所に困っている人におすすめなのが、畳の下に布団が収納できる畳ベッドです。

収納付きの畳ベッドであれば、押し入れがなくてもスッキリと布団が収納できます。

5.小上がりとして使える

小上がり

和室のないマンションのリビングの一角に和のテイストとして小上がりが欲しいなと思う人が増えています。

お洒落な和の空間としてだけでなく、少し寝転びたい時や読書などくつろげる空間として小上がりは最適です。

小上がりをDIYしようと思っても素人ではなかなか出来ませんよね。

だからといってリフォーム業者に頼むと高くつくし、賃貸だとそもそも施行出来ないことがほとんど。

そこで畳ベッドであれば簡単にしかも低コストで小上がりとして使えます。

リビングに小上がりがあるとイスやソファ代わりににもなるし、来客時のベッドにもなります。

床から段差があるので、赤ちゃんのおむつ替えは楽な姿勢で出来ますよね。

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6.い草の香りが心地よい

い草の香りは精神をリラックスさせ、私達日本人の心を落ち着かせてくれる効果があります。

また、い草の特徴に消臭機能がありますので、嫌な臭いはカットしてくれます。

汗の臭いに関しても高い消臭効果がありますので、爽やかな寝室が期待できます。

7.畳の調湿機能

い草は湿度と温度も調整し、室内を快適な環境にしてくれます。

最近の住宅は気密性が高く、湿気が逃げにくい造りになっています。

い草の性質として、空気中の水分が多いと湿気を吸収し、逆に空気が乾燥していると水分を放出して室内の湿気を調整してくれます。

畳ベッドが寝室にあれば、加湿器や除湿機がなくても過ごしやすい睡眠環境が作れます。

8.畳は空気をキレイにしてくれる

い草の力にシックハウス症候群やアトピー、ぜんそくなどの原因になるホルムアルデヒドを吸収・分解してくれます。

さらに空気中に含まれる二酸化炭素も吸収して、空気をキレイにすることが解ってきました。

寝具はほこりなどが発生しやすいので空気清浄機を寝室に設置してるご家庭も多いと思います。

空気清浄機のデメリットは音がうるさいこと。

うとうとし始めた時に自動的に「強」になって睡眠を邪魔されたことはありませんか?

い草は音が出ない天然の空気清浄機といえ、畳ベッドがあれば快適な睡眠環境を提供してくれます。

空気清浄機にあるフィルター掃除がなく、メンテナンスも楽になります。

9.床のほこりが吸い込みにくい

アレルギーの原因の一つとして、ハウスダストがあります。

床から高さ30cm付近は「ほこりゾーン」と呼ばれ、ほこりが舞いやすい空間です。

畳に布団を敷いて寝ていると自然とほこりを吸い込んで寝ている事になります。

その点、ベッドは床から高さのある位置が寝床になるので、ほこりを吸い込みにくくなります。

アレルギー持ちや健康志向の高い人はメリットに感じると思います。

10.寒さが軽減する

暖かい空気は空間の上層部分に溜まり、冷たい空気は逆に空間の下層部分に溜まる性質が空気にはあります。

高さのあるベッドの方が床で寝るよりも寒さはマシに感じます。

寒がりな人や床下からの底冷えがきつい住宅であれば、畳ベッドはメリットになります。

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畳ベッドの5つのデメリット

メリットより気になるのがデメリットだと思います。

畳ベッドのデメリットは次の5つです。

  1. ベッドなのに布団の片づけが必要
  2. い草のにおいが苦手な人はデメリット
  3. 掃除機をかける時は注意が必要
  4. 落ちる可能性がある
  5. 床に布団を敷くより場所を取る

1.ベッドなのに布団の片付けが必要

今までコイルマットレスのベッドで寝ていたら、毎日の布団の片付けは面倒くさいですよね。

畳ベッドはコイルマットレスのように通気性が良くありません。

床の上に布団を敷いて寝るのと同じように、布団の上げ下げをしないといけません。

布団を敷きっぱなしにしてるとカビやダニが発生する原因になります。

直接の畳より畳ベッドの方が通気性はマシですが、万年床はおすすめしません。

2.い草のにおいが苦手な人はデメリット

日本人全員がい草の香りが好きとは限りませんよね。

い草のにおいが苦手な人も当然おられます。

とくに新しいい草は香りが強いので、苦手な人にとってはストレスに感じてしまいます。

3.掃除機をかける時は注意が必要

畳に掃除機をかけても基本的に問題ありません。

ただし、掃除機のかけ方を間違えてしまうと、い草が抜けたり、畳を痛めてしまいます。

畳の掃除機のかけ方は、畳の目に沿って掃除機をかけます。

掃除機のヘッドを畳に押し付け過ぎないように力を込めず、やさしくかけるのが痛みにくいコツです。

掃除機をかける際は注意しないと畳ベッドの表面を傷付けることになり、畳の寿命が短くなります。

4.落ちる可能性がある

床で寝るのと違い、ベッドの場合、寝返りを打った拍子にベッドから落ちる危険があります。

対策としてベッドガードや転落防止の柵が付いた畳ベッドがおすすめです。

ベッドから立ち上がる際の手すりとしても使えますので、腰や膝に不安がある人は良いですよね。

5.床に布団を敷くより場所を取る

床に布団を敷くのとは違い、ベッドは片付けることが出来ませんのでスペースが必要になります。

ベッドが固定されてしまうので、日中に動ける範囲が狭くなってしまいます。

寝室が狭いと畳ベッドが邪魔に感じてしまうかも知れません。

対策としては収納付きの畳ベッドにして、タンスやチェストなど他の家具を減らすことです。

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まとめ

畳ベッドのメリットとデメリットをご紹介させて頂きました。

畳の特長とベッドの良い部分を融合した事で沢山のメリットを感じてもらえたと思います。

ただし、いくら良い商品だとしてもデメリットは必ずあります。

デメリットを知り、納得した上で畳ベッドを利用しないと後悔することになります。

むしろ、メリットよりもデメリットを知ることの方が大事ですよね。

今回の記事を読んで畳ベッドを深く知ってもらえたら嬉しく思います。

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