赤ちゃんが生後6ヶ月ごろになると活発に動き始める時期だと思います。
おすわりや寝返り、はいはいなどができるようになると行動範囲が一気に広がります。
ママとパパは赤ちゃんの成長が嬉しい反面、赤ちゃんが机やイスの角に頭をぶつけないか、転んでリビングの床で「ゴン」とならないか目が離せなくなります。
赤ちゃんに健康で元気に成長してもらうためにも、赤ちゃんの目線になって、必ず1回はわが家の安全チェックをして見てはいかがでしょうか?
赤ちゃんの見ている部屋の景色とは
赤ちゃんは私たち大人より低い視点で、周囲を見ています。
試しに寝ている赤ちゃんの隣に寝転んで、部屋の中を見てみると危険なものがよくわかります。
赤ちゃんが誤って口の中に入れてしまうものが床に置いてあったら、取り除くことが安全対策になります。
次にうつぶせになって天井を見ると、タンスが高層ビルのように見えます。
万が一地震が来ても倒れないようにタンスを固定する、もしくは赤ちゃんの寝ている場所からタンスを移動するなどの安全対策が必要です。
次に部屋の中をはいはいして、危険なところがないか安全をチェックします。
テレビ台の引き出しが開かないようにロックが必要なことに気づきます。
赤ちゃんがつかまり立ちできるようになったら、正座の姿勢で部屋を見回してみます。
テーブルの上に、飲みかけの缶ビールや吸い殻など赤ちゃんの誤飲につながらものが置いていないか確認します。
まずは部屋の中をチェックしてまわることが安全対策の始まりです。
ねんね・寝返りのころ
新生児~生後5ヶ月ごろは床から約10センチの世界です。
床やカーペットの上に座布団などを敷いて、赤ちゃんを寝かせるとき、手の届く範囲に危険なものがないかチェックしましょう。
おすわり・はいはいのころ
生後6ヶ月~10ヶ月ごろは床から約30センチの世界です。
リビングのローテーブルの上や、チェストのいちばん下の引き出しなどに手が届くようになります。
たっち・あんよのころ
生後11ヶ月~1歳6ヶ月ごろは床から約65センチの世界です。
ダイニングテーブルにつかまり立ちして、テーブルの上に手が届くようになります。
行動範囲が広がり、ベランダや階段、浴室などへの移動もできるようになると移動できないような安全対策が必要になってきます。
リビングの安全対策
リビングは、ママと赤ちゃんが日中一番長い時間過ごす場所で、誤飲ややけどの事故が起こりやすい所です。
家具や家電製品など、必要な日用品が置かれており、赤ちゃんにとっては新鮮で興味を引かれるものばかりです。
小さなものの誤飲や、暖房器具によるやけどなどに注意しましょう。
赤ちゃんはなんでも口に入れたがる、触ってみたくなるので、危険なものは直接触ることができないようにする安全対策が必要です。
1.コンセント周り
テレビやスマートフォンなどの充電器、扇風機やホットカーペットといった冷暖房器具となにかと家電製品がリビングには溢れています。
電気コードが見えたりしていると赤ちゃんの興味を引き、遊び道具になります。
コードに足をひっかけてころんだり、コンセントに指などを突っ込んで感電する危険があります。
電気コードは最小限にし、束ねて家具の裏など、赤ちゃんの手の届かない場所にしまいます。
使用頻度の少ないコンセントは専用グッズなどでカバーし、感電を防ぎましょう。
安全対策:
できるだけ電気コードは束ねて、目立たないようにします。
コンセントプラグの差し込み部分をすっぽりと覆って隠すコンセントガードや使用していないコンセントの差し込み口をふせぐコンセントキャップなどを利用することです。
2.電気ストーブや加湿器・アイロンの危険
電気ストーブを触ったり、加湿器の蒸気に手を出してやけどします。
パパのワイシャツにアイロンをかけた後、赤ちゃんが触ってやけどする危険があります。
アイロンの電源を切った直後はアイロンの表面温度は約90度です。
もし、赤ちゃんが触ってしまったらやけどを負うことになります。
安全対策:
電気ストーブなどの暖房機器はガードを置いて、赤ちゃんが近づけないようにします。
加湿器は赤ちゃんの手の届かない場所に移動します。
アイロンは使ったらすぐに片づけるようにします。
できれば赤ちゃんが起きていない時間帯にアイロンをかけることです。
3.部屋の中で靴下をはかせている
あんよをする赤ちゃんに靴下をはかせていると、滑りやすく転倒の危険があります。
とくにフローリング材は大人でも滑りやすいので注意が必要です。
丈の長いズボンやスパッツの裾を折り曲げてはかせるのもやめた方がいいです。
ズボンの裾を踏んでしまうと転びやすくなります。
安全対策:
家の中では、はだしで過ごすようにします。
床が冷たくて可哀そうなときは、ジョイントマットやコルクマットなどの赤ちゃんをマットを敷くことをおすすめします。
防寒対策だけでなく、赤ちゃんの転倒防止にもなりますのでフローリングの安全対策に人気があります。
4.床にゴミ箱が置かれている
赤ちゃんのそばにゴミ箱があると、ゴミ箱の中身をあさり始めます。
ゴミを出したり入れたりしてゴミを散らかすだけであればまだマシですが、誤飲したり、ゴミによっては手を切ったりするなど怪我をする危険があります。
安全対策:
ゴミ箱は赤ちゃんの手が届かないように床から1m以上高さのある棚などの上や赤ちゃんが入れないところなどに移動します。
粘着テープつきのフックを利用して、ゴミ箱のかわりにビニール袋を高さのあるところにつるすのも一つです。
蓋つきのゴミ箱に変える、そもそもリビングにゴミ箱を置かないようにしてもいいかもしれません。
5.開き戸や引き出し
開き戸や引き出しの取っては、赤ちゃんが興味を持ちやすい場所です。
開き戸に指を挟んだり、テレビ台の中のAV機器の取り出し口に手を入れてけがをすることもあります。
引き出しの中には大事な書類や通帳などを入れているケースがあり、赤ちゃんが出して破いてしまうこともあるので注意が必要です。
安全対策:
赤ちゃんが引き出しを開けられないようにロックする安全グッズなどを使用して、赤ちゃんが簡単に開けれないようにすることです。
6.テーブルや棚などの角や直角の柱
はいはいやよちよち歩きの途中で、テーブルや家具の角に頭をぶつける、つかまり立ちやあんよ中に、バランスを崩して柱で顔を強打するなどの可能性があります。
安全対策:
テーブルなどの家具の尖った角は専用グッズやクッション材でガードします。
柔らかく弾力性のあるクッション材で作られているので、万が一赤ちゃんが頭をぶつけても安心です。
赤ちゃんのスペースにはジョイントマットやコルクマットといったクッション材を敷くのもおすすめです。
7.テーブルの上に小物や高温のものを置いている
テーブルの上の小物はすべて誤飲の危険があります。
早い子は生後4~5ヶ月で手にしたものを口の中に入れて確かめようとします。
ちょっと休憩しようと入れたホットコーヒーなどの高温の飲み物を置いていると目を離した隙に赤ちゃんが触りやけどをするケースもあるので注意が必要です。
安全対策:
たばこ、ボタン電気、薬などの小さなものはもちろん、缶ビールや一升瓶などのアルコールやビニール袋などは赤ちゃんの手の届かない場所へ置くようにします。
小物などを置きっぱなしにしないようにして、テーブルの上には何も置かない状態が好ましいです。
8.ソファに赤ちゃんを寝かせて目を離す
家事の途中などに少しだけと思い、ソファに赤ちゃんを寝かせることはありませんか?
油断して目を離した隙に、ソファから転落することがあります。
30センチの高さでも、転落によって打ち所が悪いと大きな事故になる危険性があります。
安全対策:
もし赤ちゃんをソファに寝かせるときは絶対に一人にしないで赤ちゃんから目を離さないことです。
赤ちゃんから目を離す場合は面倒くさがらずに棚を上げたベビーベットへ移動させるか、赤ちゃんマットを敷いた床に置くようにします。
9.ホットカーペットの上に赤ちゃんを寝かせる
ホットカーペットや床暖房に赤ちゃんを長時間寝かせていると低温やけどをする危険があります。
赤ちゃんを長時間、寝かせないようにしましょう。
安全対策:
ホットカーペットや床暖房の上に寝かせる時はスイッチを切りましょう。
余熱だけでも暖かいです。
またはベビーベッドへ移動させることです。
保温性が高く、暖房費用がかからないジョイントマットやコルクマットは低温やけどの心配はありません。
赤ちゃんマットの人気の理由の一つです。
最近ではホットカーペットや床暖房の上に敷ける床暖房対応のコルクマットも登場しています。
床暖房のコルクマットについては、こちらの「床暖房のあるリビングにコルクマットが使えないって本当?」を参考にしてください。
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寝室の安全対策
産まれたての新生児や月齢の小さい赤ちゃんは、寝室やベビーベッドで過ごすことがほとんどです。
「寝室=安全」と思いがちですが、窒息や転落のリスクが高いのが寝室です。
とくに首すわりや寝返りが未熟な時期は、顔に布団がかかったり、やわらかい布団に顔が埋もれて窒息事故が起こる危険があります。
また寝返りができるようになると、ベビーベッドからの転落も起こりやすいので、赤ちゃんから目を離す時は必ずベビーベッドの柵を上げておく必要があります。
1.ベビーベッドの壁にカレンダーなどをはっている
ベビーベッドを壁際に置いている場合に注意したいのが、壁にカレンダーなどをはっていないかです。
何かの拍子にカレンダーが外れ、赤ちゃんの顔に落ちると、怪我をしたり、顔全体を覆って窒息する危険があります。
カレンダーをはるのに画びょうなどを使っていると、さらに危険度が高くなります。
ピンや画びょうなどが一緒に落下すると、怪我だけでなく、手に届く範囲に落ちてしまうと誤飲の可能性があり、大変危険な状態です。
安全対策:
ベビーベッドのまわりには額縁やカレンダーなど落下する危険があるものは周囲に置かないことです。
ベッドの柵に衣類をかけるのもやめたほうがいいです。
2.ベビーベッドの柵をあげていない
ベビーベッドの柵が下がっていると赤ちゃんが寝がえりした拍子にベビーベッドから転落して、体を床に強打する可能性が高くなります。
インターホンがなったり、家事などでベッドのそばを離れるときは、面倒くさくてもちゃんと柵を上げてから離れるようにするべきです。
つかまり立ちができるようになると、柵が上がっていてもベッドの中にぬいぐるみなどを置いてあると、それを踏み台にして柵から落ちることがあります。
安全対策:
ベビーベッドのそばからいなくなるときは、必ず柵を上げるようにします。
ベビーベッドの中には、寝具以外のぬいぐるみなど踏み台になるような物を置かないようにしてください。
3.スタイをしたまま寝かせる
よだれかけをはずすのが面倒くさいからと赤ちゃんにつけたまま寝かしていると、スタイが赤ちゃんの顔を覆い、窒息を起こす危険もあります。
また、スタイのひもが首に絡まることもあるので、つけたまま寝かせるのは大変危険です。
安全対策:
よだれが多い時期は面倒くさいからとねんねのときもよだれかけをつけたままにしがちです。
スタイをはずしてから寝かせる習慣を心がけてください。
4.顔のまわりにぬいぐるみやガーゼがある
ガーゼやぬいぐるみややわらかい布団、ボックスティッシュなどが顔のまわりに置いてあると、寝返りしたときに顔が埋もれて、窒息す可能性があります。
安全対策:
顔のまわりには何も置かないようにしましょう。
他にもビニール袋など泣き止ませるのに便利だからといって、呼吸ができなくなるようなものは顔の近くに置かないことです。