和室をプチリフォームして洋風にしたい!
畳が傷んできたから張り替えたいけどお金がかかる!
などの理由から、畳の上にコルクマットやラグマット、じゅうたんなどを検討される人が昔に比べて増えました。
中でも和室に合わせやすいからという理由でコルクマットを選ぶ人が増えています。
そこでコルクマットを畳の上に敷くと気になるのが「カビ」。
赤ちゃんや小さい子供、ご高齢の方がおられるご家庭では特に心配ですよね。
ただし、1年に2回ほどの大掃除と日々のお手入れをちゃんとしていれば大丈夫。
ちゃんとカビ対策をしておけば、コルクマットを敷いてもカビが発生することはありません。
和室にコルクマットを敷いた時のカビ対策を詳しく紹介したいと思います。
カビが発生する3つの要件とは
カビが発生しやすい場所としてまず思い浮かぶのが、水をよく使いカスなどが残りやすい浴室やキッチンではないでしょうか。
また、閉め切っていることが多い押入れやクローゼット、下駄箱など、湿気がこもりやすいところはカビが発生しやすいです。
他には結露により水滴が付着する窓やカーテンなどがありますよね。
あと、冷蔵庫の中に食べ物を入れっぱなしにしてカビが発生した経験はないでしょうか。
それらのカビが発生する場所に共通するのが「湿度」、「温度」、「栄養源」の3つです。
これらの3つの条件を満たしてしまうとカビは恐ろしいスピードで繁殖していきます。
1.湿度が70%以上になるとカビは活発化します!
私たちが快適に感じる室内の湿度はどのくらいかご存じでしょうか?
一般的な目安として、夏は55~65%、冬は45~60%と言われています。
カビの場合、70%以上になると生育が早く、すごいスピードで増殖します。
梅雨や台風の時期は湿度が高くなるので注意が必要ですよね。
カビ予防のポイントは湿度を下げることです。
部屋の湿度を下げる方法として、窓を開けて換気をしたり、除湿器を使うことで湿度を下げることができます。
また、押入れやクローゼット、下駄箱などの収納庫には、除湿シートや除湿取りを置くことで湿度を下げられます。
ただし、注意したいのが湿度を下げすぎて40%未満になると、口腔粘膜が乾燥したり、ドライアイの人は目が乾き、つらくなります。
また、インフルエンザウィルスの生存率が高くなるなど、他に弊害が出てくる可能性があります。
あと注意したいのが部屋の湿度は60%未満だとしても、建材などに水分が含まれているとカビが発生します。
部屋の湿度が低くても、壁や家具、畳などの場所に水分が含まれている状態だと、その部分だけ高湿度になり、カビが発生する要件です。
そうならないためにも換気をよく行い、水分の付着を防ぐのがカビ対策になります。
2.20~30℃くらいの温度をカビは好みます!
カビは、0℃~50℃の範囲であれば基本的に活動できます。
冷蔵庫内でも食べ物からカビが発生するのは活動できる範囲内の温度だからです。
だからといって、温度がそれ以外の範囲になると私たちは生存できません。
温度に関してはカビ対策できないのが現実です。
3.栄養源はカビの増殖の元
カビの栄養源になるものと言えば食べ物だけでなく、髪の毛や糸屑などのホコリや木材、コルクの破片などもカビの栄養源になります。
先程も言いましたが、栄養源になるものがあると、高温多湿といった環境だけでなく、冷蔵庫の中でさえカビは繁殖します。
カビの繁殖を防ぐには部屋を清潔にしておくことが非常に大事なポイントです。
カビの胞子は空気中を漂っており、部屋の中の胞子をなくすことは不可能に近いです。
ただし、部屋をキレイに掃除し、カビの栄養源になる元を減らすことでカビの増殖を防げます。
部屋の中を清潔に保つことが有効なカビ対策です。
カビ対策は湿度と栄養源が大事!
温度・湿度・栄養源の三大要素の内、一つでも満たされるとカビは繁殖します。
カビの生息できない温度は人も生きることができないので、温度以外の湿度と栄養源を対策することがカビの予防になります。
コルクマットを畳の上に敷いた時の4つのカビ対策とは
1.コルクマットを敷く前にやっておきたい事
天気の良い日に窓を開けてしっかりと換気を行い、風通しを良くします。
畳が吸い込んだ湿気をできるだけなくしておきましょう。
また、畳の目に沿ってほうきや掃除機をかけて、ホコリやゴミといったカビの栄養源を取り除くこと。
コルクマットを敷いた後にホコリが残っていると畳にカビが発生しやすくなってしまいます。
畳に掃除機をかけるやり方は、掃除機を片手で持ってかけるといいです。
掃除機をかけると掃除機のファンから、ホコリやチリが舞ってしまいます。
空気中に舞い上がったホコリが落ちて、畳に残る原因になります。
コルクマットを敷く前に、しっかりと畳の湿度と栄養源を絶つことがポイントです。
2.日々のお手入れ
和室全体にコルクマットを敷き詰めた場合、できれば毎日掃除機をかけてもらいたいですよね。
部屋の隅やジョイント部分には、ホコリがたまりやすくなりますのでこまめに取り除くこと。
コルクマットと畳の隙間に入り込まないようにする事が大事です。
とにかくカビの栄養源を絶つことです。
また、和室の窓を開けて風通しを良くして、部屋全体の換気をこまめに行う事が湿気対策になります。
特に梅雨や雨期、夏季といった時期は、ジメジメと蒸し暑くカビの大好きな環境です。
湿気の多い時期は、風通しを良くする必要がありますよね。
ただし、雨降りの日に窓を開けてしまうと、逆に湿気が入り込んで畳が吸収します。
換気は必ず天気の良い日にしましょうね。
3.年2回の大掃除
半年に1回は全てのコルクマットを取り外して、畳にほうきや掃除機をかけることです。
たまったホコリをキレイに取り除いて欲しいです。
毎日コルクマットの上から掃除機をかけていても、ホコリはコルクマットの隙間から入り込んでいます。
不思議ですよね。
コルクマットを取り外した後はすぐに掃除機をかけるのではなく、カビが発生していないかチェックした方がいいと思います。
万が一、コルクマットに付着しているカビを掃除機が吸い込んでしまうと、掃除機内部からカビが大量に殖えてきます。
排気口のファンから部屋中にカビの胞子をばらまいてしまう恐れがあります
コルクマットの上にタンスやベッドといった家具を置かれてる人は重くて大変ですが、ちゃんと動かしてチリやホコリを取り除いてください。
大掃除をするときは窓を開けるのを忘れないで換気をして風通しを良くします。
畳をむき出しにした状態で風通しを良くする事で畳が吸収した湿気を飛ばしておきます。
ジョイント式のコルクマットの場合、一部分だけ外すことが簡単にできますよね。
月1回部分的にコルクマットを取って掃除をしておくと、よりカビの発生しにくい環境になります。
カーペットやじゅうたんを敷き詰めてしまうと難しいですが、ジョイントマットなら可能です。
簡単に取り外しできるのが、ジョイントマットのメリットの一つです。
4.畳下面の防湿対策
和室が1階だと、床下からの湿気が原因で、畳の下面にカビが発生することがあります。
畳の上にコルクマットを敷いた場合、畳が吸い込んだ湿気が放出されにくいです。
畳の下に防湿シートを敷くなどの防湿対策を検討してみてはどうでしょうか?
カビが発生しやすくなる4つの行動と環境とは
1.やかんを使った加湿は注意
冬は寒くて乾燥する季節です。
- 部屋を暖かくしたい
- 加湿をしたい
ということで、ストーブの上にやかんを置く人がおられます。
特に年配の方や石油ストーブを使う地域の人は多いのではないでしょう。
確かに部屋も温かくなり加湿効果も抜群なので一石二鳥ですよね。
ただし、効果が良すぎて人が快適な空間になるだけでなく、カビにとっても増殖しやすい環境になっていることにお気づきでしょうか。
部屋に湿度計を置いて湿気を見ながら加湿をしてください。
間違っても朝から晩までやかんを置き続けて加湿をするのは、控えた方がいいと思います。
2.梅雨の時期などの部屋干し
梅雨の時期など晴れた日が少ないと、どうしても部屋干しをせざるえない状況があります。
ですが、部屋干しをすると室内の湿度があがり、カビの発生要素があがってしまいます。
部屋干し時の湿気対策として、部屋干しする前にある程度乾かすことです。
自宅やコインランドリーの乾燥機を使って半乾きの状態にしてから、部屋干しすると湿気を抑えることができます。
乾燥機が利用できない時は、風呂場の換気扇を回しながら浴室に干すと、ある程度乾かすことができます。
部屋干し時には、扇風機を当てて水分を飛ばすと、洗濯物からの蒸発した水蒸気を減らせます。
3.エアコンを使う時の注意点
シーズンの始めにエアコンを使うと、エアコン内部にカビが発生している可能性があります。
その状態でエアコンを使うとカビの胞子をばら撒いてしまう恐れがありますよね。
いきなりエアコンを使うのではなく、フィルターの掃除やエアコン内部の洗浄をしてから使用することをオススメします。
エアコン内部の洗浄は難しいので、業者に頼むことです。
洗浄ができない時は、窓を開けて送風で運転しカビを放出します。
それから通常の運転に切り替えて使用するのが良いと思いますよ。
4.新しい畳はカビが発生しやすいので気をつけて!
天然イ草の畳は、空気の吸収・放出を自然に行う性能があり、「空気中のホコリを吸収付着」「湿気を調節」する性質を持っています。
これは日本の風土からすると快適なのですが、反面湿度が極端に継続する場合は、どんどん湿気を吸収してしまいます。
新しい畳ほどこの能力は高く、古く使われた畳はイ草が潰れてこの機能が衰えています。
よって新しい畳(畳表)ほどカビが発生・繁殖しやすいというわけです。
畳が新しい(1年から2年位)場合は、全面にコルクマットやラグマット、じゅうたんやカーペットなどは敷かない方がいいでしょう。
赤ちゃんやペットの世話などでどうしても畳の上にコルクマットなどを敷く必要がある場合は、一部だけにとどめておくことをおすすめします。
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まとめ
今回は、畳の上にコルクマットを敷く時のカビ対策や気を付けたい行動を紹介しました。
カビが発生する原因を取り除いておけば、和室にコルクマットを敷けると思いませんか?
この記事を読んで、和室にコルクマットを敷く時の参考になれば嬉しいですよね。
畳の良さを残すのか、コルクマットを敷くのか、それぞれのメリット・デメリットを熟慮した上でコルクマットを敷いてもらえたらと思います。