収納ベッドは大きく分類すると「引き出し式」と「跳ね上げ式」に分けることができます。
跳ね上げ式ベッドは引き出しタイプに比べて大容量なので、部屋に収納スペースがない人は欲しくなりますよね。
購入前に気になるのは跳ね上げ式ベッドのメリットとデメリットではないでしょうか?
跳ね上げ式ベッドに関わらず、商品を購入する前にはメリットとデメリットを知って、納得して商品を買いたいですよね。
跳ね上げ式ベッドは安い買い物ではありませんので、メリットとデメリットを把握したい気持ちが強いと思います。
そこで、引き出し式収納ベッドと比較して、跳ね上げ式ベッドのメリットとデメリットを紹介したいと思います。
跳ね上げ式ベッドとは
跳ね上げ式ベッドの特徴は、マットレスごと床板を持ち上げて、ベッド下を丸々収納スペースに使えるということです。
ガス圧式のダンバーを使用していることもあり、使い方としては女性の方でも簡単に持ち上げることができます。
跳ね上げる方向も足元から跳ね上げる縦開きとサイドから跳ね上げる横開きがあります。
商品によっては、どちらからも開くものもありますが、一般的にはどちらの方向から開くタイプか選びます。
跳ね上げ式ベッドの7つのメリットとは
まずは跳ね上げ式ベッドの良い評判や利点、便利だと思われる良い点を紹介したいと思います。
1.大容量の収納が付いてくる!
跳ね上げ式ベッドの一番のメリットは、大容量でしかも仕切りがないので、ベッド下に大きなスーツケースやゴルフバックといった大きな荷物を収納できます。
他にも季節物といったかさの大きな冬用布団や毛布、ラグマットやカーペットなど、長物をなおしておくのに便利で、シーズンオフのものを片づけておけます。
2.跳ね上がるから省スペースでも使える
収納ベッドは部屋が狭く、なんとか収納できるスペースが欲しいニーズにこたえるために購入する人がほとんです。
収納ベッドを置く部屋は省スペースなケースが多いと思います。
引き出し式収納ベッドの場合、引き出すためのスペースが必要になってきます。
ベッドの半分ほどのスペースが確保できないときに便利なのが跳ね上げ式ベッドです。
床板を上にあげて収納しますので、ベッドの周りに空きスペースがなくても大丈夫です。
3.ベッドを2つ並べて使える
新婚カップルや夫婦の方で2つのベッドを並べて使いたいと考えているケースを考えてみたいと思います。
8~10帖ほどの広い部屋に並べて使う場合には気にする必要がありませんが、ほとんどの人が片方のベッドを壁際にくっつけて置くのはではないでしょうか?
引き出し付き収納ベッドの場合、壁際に2つ並べてしまうと、片方の収納ベッドの引き出しが常時使えなくなります。
仮に収納したとしても収納ベッドを動かさないと引き出せないため、実用的ではありませんよね。
その点、跳ね上げ式ベッドであれば、縦開き+縦開き、縦開き+横開きなど跳ね上がる方向を組み合わることで2つ並んでいても収納できます。
4.スペースを有効活用して部屋がすっきり!
大容量の収納力のあるおかげで、タンスやチェストなど収納家具を部屋に置く必要がなくなるかもしれません。
収納家具の代わりに本棚やカラーボックスなど日用品を簡単に片づけたりする場所を作ることができ、使い勝手の良いすっきりとした部屋を作ることができます。
5.収納の出し入れがしやすい
跳ね上げ式ベッドは床板を持ち上げて収納できるため、物の出し入れがやりやすい作りになっています。
また、全体を見合わせるため、中身の確認もしやすいメリットがあります。
引き出し式のように、「どこに片づけたか分からない??」なんてことはなりにくいです。
置き場所に困るスーツケースやゴルフバックといった大きな荷物が片付けやすいですよね。
クローゼットが部屋に付いていても奥行がないと、冬用の布団や毛布、ラグマットやカーペットといった長物を収納できるのも利点です。
6.丈夫な作りなので安心
跳ね上げ式ベッドは構造上、床板がしっかりしているので、引き出し式と比べてベッドフレームの強度が高く、ギシギシといったきしみが少ない点がメリットです。
収納する際は跳ね上げて使うので、引き出し式のように引き出した際に床に傷をつける心配もありません。
7.ほこり対策は不要
引き出し式収納ベッドは、収納ボックスの反対側のサイドフレームに板がないものが多く、収納に蓋がないため、ほこりが入り込みやすい構造になっています。
その点、跳ね上げ式ベッドは四方はしっかりと板があり、上から蓋がされているため、ほこりが入りにくいです。
長期にわたって安心して収納できますよね。
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跳ね上げ式ベッドの7つのデメリットとは
次に、跳ね上げ式ベッドのデメリットを紹介したいと思います。
1.通気性が悪いので湿気対策が必要
収納ベッド全般に言えることですが、収納ベッドの大敵と言えば、湿気です。
寝たときの寝汗がマットレスに染み込み、マットレス内部やベッド下に湿気がこもりやすいです。
収納ベッドの場合、収納スペースがあるため、通気性が他のベッドより悪いです。
湿気がこもると、カビやダニの発生しやすい環境になりますので湿気対策は必ずする必要があります。
跳ね上げ式ベッドは引き出し付き収納ベッドより蓋があるおかげで、収納スペースには湿気が入りにくい構造ではあります。
ただし、マットレス内部やマットレスと床板の間に湿気がこもりやすいと言えます。
湿気が入りにくい収納スペースにも湿気とりや除湿剤を入れて、定期的に跳ね上げっぱなしにするなど、部屋の窓を開けて換気を行い、風通しをよくすることで湿気対策が必要になります。
関連記事はこちら
⇒「収納ベッドの湿気対策9つの方法とは」
2.仕切りがないので整理しにくい
跳ね上げ式ベッドは大きな荷物を片付けるのに力を発揮しますが、仕切りがないため、衣類や服、本や雑誌などの小さい物は、なおしにくいといえます。
また、仕切りがないと考えもなしに物をどんどん入れてしまい、物がぐちゃぐちゃに収納された状態になりやすいです。
衣装ケースや小さめの収納ボックスを買って、整理整頓するなど工夫をしないと、使い勝手の悪い収納スペースになってしまします。
3.よく使う日用品は使いにくい
買い置きした生活用品を保存しとくにはいいですが、毎日使うような化粧品であったり、よく使うティッシュなどの日用品をなおすのには適していません。
普段使う日用品を収納するのであれば、取り出しやすく、仕分けしやすい引き出し式収納ベッドの方に軍配があがるといえます。
4.ベッドフレームの高さが高い
跳ね上げ式ベッドの収納スペースの深さは30cmから50cm近くありますので、ベッドフレームの高さが高いです。
さらにその上にマットレスを置きますので、マットレスの厚みをいれると思った以上に高くなり、存在感が増し、圧迫感を感じる人もおられます。
収納スペースが深型のタイプは収納力が上がりますが、ベッドフレームが高くなる分、部屋の大きさや他の家具によっては、アンバランスなデザインになる可能性もあるので注意が必要です。
小さい子供や年配の方に使うときは、のぼりにくかったり、落ちたりしないか気をつけるようにして下さい。
5.価格が高め
引き出し付き収納ベッドに比べて、跳ね上げ式ベッドは価格が割高になります。
床板を跳ね上げる機能が付いていますので、その分の費用が余計にかかります。
別に収納家具を買うことを考えれば、トータルの費用は割安といえるかもしれませんが、ベッドの本体価格は高めと言えます。
6.組立が難しい
引き出し付き収納ベッドの組立は簡単にできますが、跳ね上げ式ベッドの組立は大変です。
一人では到底できないと思います。
大人二人以上の組み立て作業になります。
跳ね上げるシリンダーの箇所が難しいですので、無理をせずに多少の費用はかかりますが、跳ね上げ式収納ベッドのオプションに組立サービスの付いた商品がありますので、かしこく利用する方が無難ですよね。
7.好きなマットレスが選べない!?
跳ね上げ式ベッドはマットレスがセットになっているものがほとんどです。
セット品以外のマットレスを使うと跳ね上がらない危険があります。
マットレスの重量が代わると想定以上の力が必要となるからです。
専用のセット品のマットレスを使い続けることをおすすめします。
使いたいマットレスがあったとして使えないのがデメリットといえます。
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まとめ
跳ね上げ式ベッドの最大のメリットは大容量の収納力が余分な空間を使用しないで手に入ることですよね。
大きな荷物が多く、片付ける場所に困っているなら、跳ね上げ式ベッドは良いです。
デメリットよりメリットの方が大きいと感じたなら、跳ね上げ式ベッドを検討してみたいですよね。