昔の日本の住居は和室を寝床にして、床に布団を敷いて寝る家庭がほとんどでしたよね。
しかし、近年は食生活だけでなく、住居も欧米化して、洋室の部屋が多くなりました。
就寝スタイルも様変わりし、布団を敷いて寝るのではなく、子供の時代からベッドの上で寝る人の方が多くなりました。
寝床はベッドが当たり前という人が増えましたよね。
それが賃貸マンションに引っ越すことになり、間取りの都合上、「和室を寝室に」ということってありますよね。
とくに団地の場合、今でも和室の部屋が多く、和室を寝室にしているケースは多いです。
間取りに関係なく、あえて和室にベッドを置きたい人もいます。
和室にわざわざベッドを置かなくても・・という声が聞こえてきそうです。
和室にベッドを置く理由に、布団の上げ下げがなくなりますし、簡単に起き上がったり、腰をかけたりできる利点がありますよね。
若い世代だけでなく、年をとって体力的にしんどくなり、足腰が弱くなったからベッドを置きたいと考える人が結構おられます。
そこで和室にベッドを置きたいけど、疑問点や注意しないといけないことがないか気になりますよね。
和室にベッドを置きたい人が気になるポイントと和室のベッド対策を紹介したいと思います。
和室にベッドを置く3つの注意点とは
1.畳のへこみが心配
和室に置くベッド対策として、畳にベッドの脚の跡がつかないように、畳のへこみ防止を考える必要があります。
和室の床材に使われる畳は、重い家具を長期間置いておくと跡がつきますよね。
賃貸の場合、畳のへこみや傷があると、退去時に費用が発生しないか、敷金から引かれたりしないか心配になります。
できるだけ丁寧に使って、引っ越し時に余分な費用が発生しないようにしたいと思いますよね。
4本の脚で支えるベッドの場合、ベッドの重みが4本の脚に集中するため、へこみの跡がくっきりとわかります。
その点、フロアーベッドのようにフレームの面で支えるタイプはベッドの重みが分散されるのでマシではありますが、ベッドの位置を変えずにずーっと同じ場所に置いておくと、やはり線のような跡がつきます。
何の対策もせずに和室にベッドを置くと、フレームの跡が畳に残りますよね。
畳にへこみの跡が残ると元の状態に戻ることはないので、和室にベッドを置くときは、敷物を敷いたり、ベッドの脚にカバーをつけるなど、畳を保護したいですよね。
2.和室にカビやダニが発生しないか心配
和室にベッドを置くことを考えると心配になるのがカビやダニですよね。
カビとダニが発生しやすい環境はとてもよく似ています。
高温多湿の環境を好み、エサ(ほこりや髪の毛など)が多いと、すごい勢いでカビやダニは繁殖していきますよね。
和室はカビやダニが発生しやすいと言われており、その理由に天然イ草の畳は空気を吸収・放出する働きがあります。
その自然な作用により、空気中に含まれるほこりを吸収付着し、湿度を調節してくれます。
畳のある和室は過ごしやすい環境を自然の力だけで整えてくれますよね。
ですが、和室の換気を怠ったり、こまめに掃除をしてほこりを取り除かないと、人間だけでなく和室はカビやダニの過ごしやすい環境になってしまいます。
とくに畳が新しい(1年から2年)場合、吸収・放出する能力が高いため、湿気やほこりが多いとどんどん吸収していきます。
和室の手入れをちゃんとしていないと、新しい畳は古い畳に比べてカビやダニが繁殖しやすいといえます。
ベッドの下というのは、敷き布団やマットレスに染み込んだ寝汗が落ちていき、湿気がこもりやすいです。
湿気だけでなく、ほこりもベッド下によくたまりますよね。
和室にベッドを置く場合は、ベッド下はとくにカビやダニが住みやすい環境になりやすいです。
和室のふすまや窓を開けて、風通しをよくして換気がとても大事です。
換気だけでなく、畳目に沿って畳が傷まないように掃除機をかけて、カビやダニのエサになるほこりや髪の毛、フケなどを取り除き、普段から清潔にすることが重要ですよね。
3.和室のベッドは配置換えしにくい
ベッドを設置したあとに、もう少しだけ壁際に移動したいとか、ベッドの横のスペースが狭いからベッドを少しだけ動かしたいなんて経験はないでしょうか?
フローリングの床材であれば、少しベッドを浮かして移動することで、床に傷がつけずに移動が可能ですので、ベッドの配置の微調整がしやすいです。
ただし、和室の場合は、そうはいきませんよね。
ベッドを完全に持ち上げて動かさないと、畳が傷んでしまいます。
和室にベッドを設置したあとは、簡単に移動できませんよね。
和室のベッドの配置は、ベッドを置く前に念入りに決めて、できるだけ後から移動しないようにしたいものです。
和室にベッドを置く3つの対策とは
和室にベッドを置く際に気を付けたいのが、畳のへこみ・キズ防止とカビ・ダニ対策ですよね。
すぐに思い付く対策として、畳の上に何か敷物を敷くことだと思います。
1.カーペットやじゅうたんは気をつけて!
畳のへこみ防止にカーペットやじゅうたんを和室一面に敷くと、ベッドの脚跡が畳に付きません。
その代わりカーペットやじゅうたんにはベッドの脚跡は付きますので、ベッドの位置を変えると脚跡は目立ってしまいますが、畳を保護することはできます。
畳の上に置くベッド対策として、カーペットやじゅうたんを敷くのがベストな方法だと思って、以前は和室にカーペットを敷いていた経験があります。
へこみ防止や畳の保護に最適な方法だと思いますが、カビやダニ対策にはどうでしょうか?
畳の上にカーペットやじゅうたんを敷いてしまうと、床下からの湿気が畳にこもり、多湿な状態になります。
さらにカーペットやじゅうたんは、ほこりや髪の毛が付きやすく、ダニの住みかになりやすいです。
畳のへこみや痛みは、費用が発生しますが、畳を新調すればお金で解決できます。
カビやダニが大量に発生してしまうと、アレルギーの原因になり、赤ちゃんや幼児など小さい子どもがいると気をつけてあげたいですよね。
アレルギーは一度発症してしまうと、現代医学では完治することができません。
アレルギーを発症すると、取り返しがつかないですよね。
2.フレームの脚に床キズ防止マットがおすすめ!
カビやダニのことを考えると、できれば和室にカーペットやじゅうたんは敷かない方がいいですよね。
でも、畳の上に直接ベッドを置くと凹んでしまい、跡がついてしまいます。
そこでベッドの脚の部分に取り付けるカバーがあります。
ベッドの脚に手軽にはめ込んで取り付けることができます。
畳の傷の防止に対応できますが、へこみに対しては注意したいです。
装着したカバーの跡がつく可能性がありますよね。
へこみを防止するには、ベッドの脚にかかる圧を分散するためにも板やマットタイプがおすすめです。
中でも「コルク屋本舗様」のコルクの床キズ防止マットです。
パワフルコルクを100%使用したコルクマットが畳のキズだけでなく、へこみからも守ってくれます。
コルク材は弾力性に富んでおり、強靭なパワフルコルクを使用した床キズ防止マットの耐荷重は160kgもあります。
天然素材であるコルクは安心・安全な素材で、ゴムや樹脂製のカバーにありがちな畳への色移りといった変色の心配もありません。
コルクマットの素材は和室によく合う色・材質です。
ベッドだけでなく、重量のあるダイニングテーブルやソファなど、他の家具にも良いですよね。
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3.脚の部分だけでなく、ベッド下にコルクマットを敷くと掃除がしやすい!
ベッド下にたまったほこりは、定期的に掃除機をかけておかないと、カビやダニの格好のエサになり、繁殖する原因になります。
畳の上を掃除機でかけるときは、畳の目に沿って、ヘッド部分を動かさないと畳が傷んでしまいます。
ベッド下がフローリング床であれば、気にせずベッドの下に掃除機のヘッドを潜りこませることができますが、和室だと畳の目に沿ってベッドの下を掃除するのは困難です。
そこでオススメするのがベッドの大きさに合わせて、部分的にコルクマットを敷くことです。
和室一面に敷くとカビやダニの発生が心配になりますが、ベッドの面積部分だけであれば対応できます。
コルクマットは抗菌作用があり、ダニが忌み嫌う性質があります。
さらにほこりが舞いにくく、簡単に掃除機でほこりを吸い取ることができます。
ジョイントマットは簡単に取り外しできますので、ベッド下のコルクマットを取り外せば、ベッド下の畳の換気もしやすいですよね。
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まとめ
和室の床材はリフォームしていない限り、畳ですよね。
畳はすばらしい床材ですが、へこみやカビ・ダニなど注意したいポイントはあります。
和室にベッドを置く際は、しっかりとベッド対策をして、快適で過ごしやすい寝室にして欲しいですよね。