出産を控えていると、育児用品など産まれてくる可愛い赤ちゃんのためにいろいろと準備が必要です。
出産準備の中でとくに悩むのが、赤ちゃんの寝床ではないでしょうか?
ベビーベッドがいいのか、布団がいいのか悩みますよね。
ベビーベットもベビー布団を床に敷いて寝かせる時もメリット・デメリットがあります。
どちらの寝床が正解というわけでもありません。
最終的な判断はパパとママが、ベッドで寝ているのか、布団で寝ているのかで決める比重が高いかも知れません。
それでも、ベビーベットと布団の良いところと悪いところを知っておいて損はないですよね。
ベビーベッドと布団のどちらが、わが家にとってベストなのか、こちらの記事が参考になれば嬉しいと思います。
費用面では布団が◎
ベビー布団は一般的に
- カタワタ(敷き布団)
- 防水シーツ
- キルトパット
- フィッティングシーツ
- 掛け布団
のセットになっています。
赤ちゃんの股関節や背骨などは大人と違い柔らかいので、赤ちゃんのために考えられたベビー布団で寝かせます。
赤ちゃんの寝床に関係なくベビー布団は必要ですよね。
床に敷いて寝かせる場合はベビー布団を用意するだけですみます。
ベビーベッドを使う場合は、ベビー布団にプラスベッド代の費用がかかります。
ベビーベッドの対象年齢は2歳までの物がほとんどですが、実際に使用する期間はもっと短いことが多いです。
早い人であれば、数か月でベビーベッドを使わなくなることもあります。
【関連記事はこちら】
⇒「ベビーベッドはいつまで?卒業したその後の赤ちゃんの寝床とは」
使う期間を考えると「ベビーベッドの費用がもったいないなぁ」と感じる方は多いですよね。
最近ではベビーベッドを新しく購入するのではなく、ベビーベッドをレンタルされるご夫婦もいます。
タイミングが良いと、兄弟姉妹や親族からベビーベッドを借りられる可能性があります。
ほかに費用を抑えるやり方として、
- 中古のベビーベッドを買う
- 新品を購入して、使用後はリサイクルショップに売る
という方法がありますので参考にしてくださいね。
アレルギー対策はベビーベッドが◎
床から30cmまでの付近は、ほこりやチリが舞いやすく、ほこりがたまりやすいと言われています。
床に近いところは、アレルギーの原因になるハウスダストを吸い込みやすい環境です。
その点、ベビーベッドは床から高い位置で寝かせられるので、ハウスダストを吸い込む心配が減ります。
布団寝はハウスダストを吸い込みやすいからという理由でベビーベッドを選ぶママは多いですよね。
湿気対策はベビーベッドが○
新生児のころの赤ちゃんは1日のほとんどを寝て過ごしています。
赤ちゃんは汗をかきやすく、あせもになりやすいです。
とくに汗をかきやすい暑い時期は気をつけてあげたいですよね。
それだけ、赤ちゃんの身体からは湿気を発しているということになります。
寝ている時間が長いと敷き布団と体が接する時間も長くなります。
敷き布団を床に敷いていると、マットレス内部に湿気がこもりやすくなります。
赤ちゃんの寝具はカビやダニが好みやすい環境になってしまいます。
清潔な環境で寝かせてあげるためにも、シーツは2、3枚予備に用意して、日々取り替えてあげるといいです。
敷き布団もこまめに干せるといいのですが、赤ちゃんは1日中寝ているので、新生児の時期は難しいかもしれません。
ある程度月齢が経ち、睡眠時間が減って、起きてる時間が増えてきたら、干しやすくなりますよね。
その点、ベビーベッドは床板の通気性が良いので、敷き布団の湿気はこもりにくいです。
それでも赤ちゃんは汗っかきなので、床に布団を敷くよりか、ベビーベッドの方がマシ程度に思っておいてください。
赤ちゃんが起きてるときは、こまめに敷き布団やマットレスを干してあげたいですよね。
干さなくてもマットレスを立てかけるだけでも、湿気を逃がすことができます。
床冷えしにくい寝床はベビーベッドが◎
最近は和室がない住宅が増えました。
とくに賃貸マンションは洋室しかない間取りが多いですよね。
洋室の床材といえばフローリングがほとんど。
フローリングは見た目がきれいで安く施工できる点からよく使われる床材です。
フローリングの特徴として、夏は冷たくて気持ちいいかもしれませんが、冬は寒くて床冷えします。
フローリングに布団を敷いて寝ると、床下からの冷気が伝わり、布団をかぶっても寒く感じます。
また、室内の空気中の冷気も下の方にたまる性質があります。
一戸建ての住居やマンションでも下の階へ行くほど室温が低いですよね。
床下からの冷気と室内の冷えた空気が原因で布団寝は寒いです。
体がなかなか暖まらず、布団寝は寒くて寝れないという理由でベッドを使う人もいます。
赤ちゃんは体温が高く、寒いから寝れないことはありませんが、親としては少しでも暖かいところで寝かせてあげたいと思うもの。
ベビーベッドは床下から高い位置で寝かせられるので、床下からの冷気が伝わりにくくなります。
また、寝床が高くなる分、少しでも温度が高い空気層になる点もベビーベッドは底冷えしにくです。
床冷えするからとカーペットを敷いて、その上にベビー布団を敷くとダニが気になりませんか?
ベビー布団とカーペットの組み合わせは、湿気とほこり(ダニのえさ)が原因でダニが発生しやすいと言えます。
もし、床冷え対策にベビー布団の下に敷くならコルクマットがおすすめです。
コルクマットにはダニが忌み嫌う成分があり、断熱効果も高いからです。
【関連記事はこちら】
⇒「コルクマットがダニに強い3つの理由とは」
⇒「フローリングの床が冷たい!低予算の寒さ対策にはコルクマット!」
ママの腰にやさしいのはベビーベッドが◎
出産後は骨盤のゆがみや、赤ちゃんの抱っこ・授乳する長時間の姿勢が原因で、腰痛に苦しむママが多いです。
また、中腰や前かがみの姿勢でおむつ替えを行うと腰痛を引き起こします。
「少しでも腰痛を楽にしたいから」という理由で、出産後にベビーベッドを購入するママもいます。
床に敷いた布団でのおむつ替えは、腰の負担が大きく辛いです。
ベビーベッドであれば腰に楽な姿勢でおむつ替えができます。
もう一つ腰が痛くなる動作が、赤ちゃんを抱き起こすときです。
床に寝かした赤ちゃんを抱きかかえると相当腰に負担がかかります。
夜泣きが始まると泣き止ませるために何度も抱きかかえます。
夜泣きの時期は肉体的・精神的にもかなりつらい時期です。
腰痛に悩まされるとストレスがかかり、子育てが全然楽しめません。
ベビーベッドであれば、高さがあるので腰への負担が少なく抱きやすいです。
腰にやさしく世話がしやすいのは、布団よりもベビーベッドの方といえます。
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寝かしやすさは布団が◎
産まれて間もないころは、ベビーベッドと布団で寝かしやすさの違いはありません。
どちらも機嫌よく寝てくれると思います。
月齢が進むにつれ、寝ている時間よりも起きている時間が長くなっていきます。
すると赤ちゃんを抱っこして、あやして寝かしつける機会が増えてきますよね。
すぐに寝てくれていた赤ちゃんが、なかなか寝てくれなくなってきます。
ようやく寝かしつけて、抱っこしていた赤ちゃんをベビーベッドに置くと、泣いて起きてしまう赤ちゃんがいます。
背中をトントンして運よくすぐに寝てくれたらいいですが、もう一度抱っこして寝かしつけるパターンがほとんど。
その点、布団は添い寝がしやすいので、赤ちゃんを置いた拍子に起きても、添い寝してあげるとそのまま寝てくれることが多いです。
添い寝ができると、赤ちゃんを抱っこするのがしんどい時は、添い寝しながら背中をトントンして寝かしつけることもできます。
布団であれば、添い乳をして寝かせることもできますよね。
ベッドで寝てるママの場合、ベビーベッドで寝てくれなくなると、大人用ベッドで添い寝し始めるママもいます。
大人用ベッドで添い寝ができると、布団寝の寝かしやすさのメリットが薄れてきます。
【関連記事はこちら】
⇒「赤ちゃんと添い寝を大人用ベッドでする方法とは」
部屋の圧迫感が感じないのは布団が◎
赤ちゃんは寝ている時間が多いので、寝る場所が必要という点では同じです。
ただし、布団で寝かせるよりベビーベッドを置くと、柵や高さがある分、部屋の圧迫感が感じやすいといえます。
圧迫感はありますのが、ベビーベッドの下が収納として使えるのはメリットです。
赤ちゃんの肌着やタオル、おむつなどを片付けておくと部屋はすっきりします。
ただし、赤ちゃんがつかまり立ちをし始めると、床板を下げて高さ調整すると思います。
床板を下げてしまうとベビーベッドの下は収納として使えなくなりますよね。
ペットがいるとベビーベッドが◎
最近は室内で犬や猫といったペットを飼う人が増えています。
結婚する前の独身時代に飼っていて、そのまま結婚後も飼い続けている人も多いのではないでしょうか?
赤ちゃんが生まれるからといって、ペットをどこかにやることなんてできませんよね。
赤ちゃんを寝かしつけている寝室にはペットを入らないようにしたいですが、間取りの都合上できないこともあります。
赤ちゃんとペットが同居すると、動物アレルギーや衛生面で心配になります。
布団で寝かせていると床に落ちている抜け毛を吸い込む可能性が高いです。
また、寝ている赤ちゃんに対して、ペットがいたずらする危険もあります。
ちゃんとしつけていても、舐めるだけでなく、噛むことは十分考えられます。
その点、ベビーベッドは柵があり、寝床も高いので、ペットがいる家庭ではベビーベッドを使うことをおすすめしたいですよね。
二人目の出産はベビーベッドがあると便利
二人目を出産したときにベビーベッドがあって良かったと思うママがいます。
とくに上の子と年が近いとそう感じるそうです。
上の子もまだまだ手のかかる時期ですから、下の子を四方の柵で守られてるベビーベッドで寝かせると安心です。
さきほどのペットではありませんが、上の子の手の届く場所で寝かせていると、どんな事故が起きるかわかりません。
一人目を出産したときはベビーベッドを用意しなかったけど、二人目の出産でベビーベッドを準備しましたというママはいます。
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まとめ
<今回比較した点>
ベビーベッド | 布団 | |
費用面 | ◎ | |
アレルギー対策 | ◎ | |
湿気対策 | ○ | |
床冷えがしにくい | ◎ | |
腰にやさしい | ◎ | |
寝かしやすさ | ◎ | |
圧迫感の感じにくさ | ◎ | |
ペットと同居 | ◎ | |
二人目の出産 | ○ |
いろいろな角度からベビーベッドと布団を比べて紹介させていただきました。
ご夫婦の今使っている寝具に合わせることが多いかもしれません。
それでも、ベッドを処分して家族3人が並んで一緒に布団で寝ることになったり、ベッドで添い寝ができるように幅の広いファミリーベッドに買い替えるご夫婦もおられます。
今回の記事が、赤ちゃんと快適に過ごせる睡眠環境を考えるお役に立てればと思います。